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領収書の英語版テンプレートを紹介|例文や宛名の書き方を解説
領収書を英語で作成する際は一から作成するのではなく、テンプレートを活用し、業務を効率化することをおすすめします。
本記事では、領収書の英語版テンプレートをご紹介するほか、英語の領収書における記載項目、領収書をメールで送付する際に添える英語表現などを解説します。海外の取引先とのビジネスや訪日外国人への対応などで英語の領収書が必要な方は、ぜひ参考にしてください。
英語の領収書テンプレート
領収書は、商品やサービスの代金を受け取ったことを証明する重要な書類です。正確な金額や取引内容、支払方法を記録・証明するために、広く利用されています。そこで、誰でも簡単に使えるExcel形式の無料テンプレートをご用意しました。
本テンプレートは、ビジネスシーンですぐに活用できる英語版の領収書テンプレートです。発行日・領収書番号・宛名・発行者名・取引内容・金額・税額・支払方法など、実務で必要な項目を網羅しており、国内外の取引に対応可能です。
Excel形式で提供しており、そのまま入力や印刷ができるため、領収書を一から作成する手間が省け、業務効率化につながります。個人・法人を問わず、どなたでもお使いいただけます。ぜひご活用ください。

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英語で作成する領収書の記載項目

英語で作成する領収書に記載すべき、基本的な項目をご紹介します。各項目の役割を理解しながら作成を進めることで、正確かつ信頼性の高い領収書を作成できるでしょう。テンプレートとあわせてご確認ください。
タイトル

英語で領収書を作成する際は、書類の上部に「RECEIPT」という言葉をはっきりと書きましょう。一般的に、視認性を高めるために、大文字かつ太字で記載されます。上部に目立つように記載することで、この書類が領収書であることを一目で判断できるでしょう。
また、タイトルの近くに発行者の会社のロゴを入れる形式が多く見られます。
発行日

領収書の上部に、実際に金銭のやり取りがあった「PAYMENT DATE(日付)」を明記しましょう。発行日は、取引の正確なタイミングを記録する役割を持ちます。
日付の記載形式については、国際規格(ISO 8601)に準拠している、「2024/11/10」のような日本でも用いられている表記(YYYY/MM/DD)でも問題ありません。ただし、英語圏では馴染みが薄いことが特徴です。とくにアメリカでは、「6/10/2025」のように「月→日→年(MM/DD/YYYY)」の順で書くのが一般的です。
相手の国や文化にあわせた形式を選ぶことで、取引がよりスムーズになるでしょう。
領収書番号

英語で領収書を作成する際には、「RECEIPT NO(領収書番号)」を書くことで、文書の管理や検索がしやすくなります。とくに複数枚の領収書を継続して発行する場合は、番号を振っておくことで、後から確認や照会が必要になった際にも迅速に対応できるでしょう。
表記は「RECEIPT NO」 のほか、「No.」 や 「#」 を使うこともあり、社内の通し番号や日付と連動した形式など、企業ごとのルールに応じたスタイルで書いても問題ありません。
宛名

英語で領収書を作成する際、宛名の欄には通常 「SOLD TO」 と書きます。宛名は「誰に対して売ったのか」を明確に示すために記載する項目であり、取引の相手が特定できる場合は記入しておくのが望ましいでしょう。
たとえば、郵送で領収書を送るケースでは、相手の名前や会社名を明記しておくと安心です。日本の領収書において宛名の記載を控える必要がある場合に「上様」と書くのと同様に、「Customer」とすることも可能です。
英語圏では、敬称なしでも問題ありません。ただし、より丁寧な印象を与えたい場合は、「Mr.」「Ms.」などを名前の前に添えます。
また、相手の会社の部署は、氏名の横の「Dep」の欄に記入しましょう。
発行者名

領収書の発行者名は「COMPANY NAME」と書き、多くの場合、上部に記載することを押さえておきましょう。日本では、発行者名は書類の下部に記載されるケースがほとんどですが、英語圏では、先に発行元を明示するスタイルが好まれます。
会社名のほか、「Address(住所)」「Phone(電話番号)」「Email Address(メールアドレス)」など、自社を特定できる基本情報を書きます。
住所や社名の英語表記は、日本語と順序や形式が異なるため、正確に書くことを意識することが大切です。英語で住所を書く際は、「番地→市町村→都道府県→郵便番号→国名」の順番にしましょう。
【日本語表記の場合】
〒100-0005
東京都千代田区丸の内1-1-1
〇〇ビル 10階
【英語表記の場合】
10F, ○○ Building, 1-1-1 Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo 100-0005, Japan
また会社名については、日本語で「◯◯株式会社」と書く場合、「◯◯ Inc.」または「◯◯ Co., Ltd.」と、文末に Inc. や Co., Ltd. として付けることがポイントです。
発行者情報を明確にすることで、相手側からの信頼性が高まり、問い合わせ対応の面でも安心感が生まれるでしょう。
取引内容

領収書には、どのような商品やサービスに対して支払いが行われたのかを明記する欄を設けることが一般的です。英語の領収書では「DESCRIPTION」 として表記し、取引ごとに具体的な名称を書きます。
取引内容が複数ある場合は、項目ごとに分けて記載すると、後から見直した際にもわかりやすくなるでしょう。取引の透明性を確保するうえでも、丁寧な記述を心がけましょう。
取引金額

英語の領収書では、各商品やサービスごとの金額を合計した「SUB TOTAL(小計)」を示し、必要に応じて消費税などの「TAX RATE(税率)」や「TOTAL TAX(税額合計)」を記入したうえで、合計金額「TOTAL」を明示します。正確かつ丁寧に書くことを意識しましょう。
支払方法

英語の領収書では、どのような方法で支払いを受けたかを「Payment received in: 〇〇」と記録するケースが多く見られます。〇〇の部分に具体的な支払方法を記入します。
支払方法については、それぞれ以下のように記載しましょう。
- 現金:Cash
- 小切手:Check
- 郵便為替:Money order
発行者サイン

印鑑文化のない英語圏の領収書では、印鑑ではなく、発行者の署名を記入するケースがほとんどです。書類の下部などに 「Signed by」や「Signature」 などと記載し、その横に直筆のサイン欄を設けます。
署名のない領収書も、取引日や取引金額などが明確であれば、基本的に領収書としての法的効力は保たれます。
ただし、高額な取引では署名が求められることも少なくありません。署名によって書類の正当性や信頼性が変わるため、取引の性質を踏まえ、必要性を適切に判断することが求められます。
領収書は英語で「Receipt」と表記される
領収書は、英語で「Receipt」と表記します。日本語では、「レシート」はレジで自動的に出力される感熱紙に印字された書類を指し、手書きで作成された書類を「領収書」と呼び分けますが、英語では区別をしません。
英語圏では、レシートも領収書もすべて「Receipt」として扱われることを知っておきましょう。
Receiptの役割
Receiptは、商品やサービスに対する代金の支払いが完了したことを証明する「証憑書類」です。証憑書類とは、取引や契約の事実を証明するための書類のことです。
Receiptは支払記録としてだけでなく、経費処理や確定申告時の資料としても使用されます。また、返品・返金が必要になった場合や、取引に関するトラブルが起きた際には、正確な内容を証明する根拠として活用されます。
ReceiptとInvoiceの違い
「Invoice」は英語で「請求書」を指し、Receiptと同様に証憑書類として扱われる書類です。ただし両者は、役割と使用する場面が異なります。
Receiptは支払いが完了した後に発行される書類で、代金の受領を証明する役割を果たす書類です。一方、Invoiceは支払いがまだ完了していない段階で発行されます。Invoiceには取引内容や金額、支払期限、条件などが記され、企業間取引をはじめとする後日支払いが行われるビジネスシーンで使われます。
つまり、Invoiceは「支払ってください」という請求の意思表示であり、Receiptは「支払いました」という事実の証明です。どちらも重要な取引記録となるため、取引内容や相手に応じて使い分けましょう。
領収書に関する英語の例文
英語の領収書をメールで送付する場面や、発行を依頼する際に使える英語の表現を知っておくと便利です。ここでは、ビジネスシーンでも活用できる、シンプルな英語の例文を場面別にご紹介します。
領収書を送付する
オンラインでの取引が増えているため、領収書をメールで送付するケースも増えています。
その際は、英語で簡潔かつ丁寧に伝えるフレーズを使うと、ビジネス相手にもスムーズに意図が伝わります。たとえば、以下のような定型表現がよく使われるため、覚えておくとよいでしょう。
- Attached, please find the receipt.(領収書を添付しております)
- Attached, please find the receipt at your request.(ご依頼のありました領収書を添付いたしましたので、ご覧ください)
領収書をメールで送付する際の文面は、以下をご参照ください。
Subject: Receipt for Your Recent Purchase
Dear [Recipient’s Name],
Thank you for your recent purchase.
Attached, please find the receipt for the transaction completed on [Date].
If you have any questions or require further information, feel free to contact us.
Best regards,
[Your Name]
[Your Company Name]
[Contact Information]
【日本語訳】
件名:ご購入に関する領収書
[受取人名] 様
このたびはご購入いただき、誠にありがとうございます。
[取引日] に完了したお取引の領収書を添付しておりますので、ご確認ください。
ご不明点や追加の情報が必要な場合は、お気軽にご連絡ください。
[あなたの名前]
[あなたの会社名]
[連絡先情報]
領収書の発行を依頼する
英語で領収書の発行を依頼する際は、以下のような表現を使うことが一般的です。
- Could I have a receipt, please?(領収書をお願いできますか?)
口語では 「Can I have a receipt?」 も使われますが、ビジネスやフォーマルな場面では「Could」や 「May」を使用し、丁寧に伝えるとよいでしょう。末尾に 「please」 をつけると、より丁寧な印象を与えられます。
なお、領収書の宛名を指定したいときには、以下のように伝えると、「上様」のような簡易表記も対応してもらえます。
- Could you put ‘Customer’ for the name, please?(宛名のスペースに、「上様」と入れてもらえますか?)
領収書を英語で書く際のポイント
領収書を英語で書く際の主なポイントは、以下の3点です。
- スペルや文法が不安なときは英訳ツールを活用する
- 誤解が生じないよう明確に書く
- 通貨や税率を記載する
各ポイントについて説明します。
スペルや文法が不安なときは英訳ツールを活用する
英語に不慣れである場合、自力で英語の領収書を作成しようとすると、スペルミスや文法の誤りに気づかないことが少なくありません。そのため、英訳ツールやAIの校正ツールを活用するのがおすすめです。入力した英文をチェックし、正しい表現やスペルの修正案を提示してくれるため、ミスの削減に役立ちます。
また、あらかじめ正しい英文が記載された英語版テンプレートを使うと、記入漏れや表現ミスを防げるでしょう。英語に自信がない場合でも、英訳ツールと英語版テンプレートを上手に活用すれば、安心して英語の領収書を作成できます。
誤解が生じないよう明確に書く
英語で領収書を作成する際は、誤解が生じないように明確に書くことが重要です。とくに、商品名やサービス内容についてはあいまいな表現を避け、誰が見ても正しく理解できる言葉を選びましょう。
また、数量や重さなどの情報も「キログラム」などの単位を省略せずに記載することで、誤解や認識の不一致を防げます。記録としての正確さを保つだけでなく、相手からの信頼を得るためにも、簡潔かつ具体的な表記を心がけましょう。
通貨や税率を記載する
海外の取引先や訪日客がわかりやすいように、日本円での取引であれば、「¥」や「JPY」などの表記を用いましょう。
また、日本では一般的な消費税も、海外の顧客には馴染みがない場合もあります。「Tax 10% Included」や「Consumption Tax 8% Applied」などの表記を用い、税額がどのように計算されているかを示すことが大切です。
認識の違いによるトラブルを防ぐためにも、税率や課税方法は明確に記載しましょう。
まとめ
領収書は、英語で 「RECEIPT」 と表記します。発行日は「PAYMENT DATE」、領収書番号は「RECEIPT NO」、宛名は「SOLD TO」と書くのが一般的です。
英語に不慣れな場合は、スペルや文法の誤りを防ぐために、英訳ツールやAIの校正ツール、英語のテンプレートを活用することをおすすめします。とくに英語版テンプレートは、あらかじめ正しい英語が記載されており、内容の正確性が担保されます。ぜひ本記事のテンプレートを活用して、英語の領収書を作成する手間を省き、業務の効率化を図りましょう。