【イベントレポート】RAKUS Cloud Forum2019 経理の少し未来の働き方を考える

【イベントレポート】RAKUS Cloud Forum2019 経理の少し未来の働き方を考える

2019年1月15日(火)に「RAKUS Cloud Forum2019 経理の少し未来の働き方を考える」が行われました。
これは、「経理の少し未来の働き方を考える」というテーマを掲げ、「経理プラス」を運営する株式会社ラクスが主催した経理向けのイベントです
東国原英夫氏など豪華著名人や業務効率化を実現した大手企業様による講演、経理部門が抱える問題を解消する製品のデモブースなどが展示され、600名以上の経理担当者が参加しました。

この記事では、「RAKUS Cloud Forum2019」での講演の様子や展示ブースの様子をお届けします。ご来場くださった方はもちろんのこと、ご参加いただけなかった方にも当日のイベントの雰囲気を少しでも感じていただけますと幸いです。

経理の少し未来の働き方を考える / 株式会社ラクス 代表取締役 中村 崇則

基調講演では、株式会社ラクス 代表取締役の中村崇則が、本イベントのテーマ「経理の少し未来の働き方を考える」と題した講演を行いました。

講義の冒頭では、スマートスピーカーの登場やネットショッピングの普及などの「デジタルトランスフォーメーション(DX)」により、従来のライフスタイルが変わっていることを取り上げました。
※デジタルトランスフォーメーション(DX)…ITが進化し、浸透していくことで人々の生活すべてが良い方向に進化していくこと。

さらに、このDXによるライフスタイルの変化が、ビジネスの在り方にも変化をもたらしていることを指摘しました。例として、自動車の自動運転が将来的にビジネスへ与えるであろう影響を取り上げ、自動運転が実現することで「タクシーの値段が下がる」→「自動車の所有の必要が無くなる」→「自動車の売上が下がる」→「駐車場の必要性が減る」→「免許取得者が減る」→「教習所の必要性が減る」というように、一つの進化が幅広いビジネスに影響すると言及しました。

このことから、DXへの適応が遅れてしまうと最適なサービスを提供できず、ビジネスチャンスを逃してしまう可能性があることが分かります。企業はDXによるライフスタイルの変化に合わせビジネスを再編していく必要があると訴え、「既存のビジネスや手法から脱却し、常に時代に合った新しい価値を生み出していくことが求められる時代になるだろう」と続けました。

更に、社内業務でもDXへ対応していく必要性を紹介。DX製品を活用して社内業務の効率化を図っている企業は、活用していない企業よりも利益率向上やコスト削減といった恩恵を受けやすいという、IDC JAPANによる調査結果を引用しました。
(参考)IDC InfoBrief 「アジアにおけるデジタルトランスフォーメーションの経済効果調査

特に経理部門の業務は、経費精算や領収書・請求書の発行、現金による支払処理といったアナログな業務が多いことから、「経理部門もIT技術を活かして定型業務を効率化し、戦略立案など人間にしかできない業務に注力できる環境を作り、新しい価値を生み出していくことが求められるようになる」と話しました。

講演の最後は「とはいえ最初から全ての経理業務をデジタル化することは不可能です。まずは、現在の業務の中でも小さなところから効率化できる部分を見つけ、改善策を実行してみることが大事だと思います。」と締めくくり、講義テーマである「経理の少し未来の働き方」の在り方と進め方を提案する講座となりました。

現代はIT技術も発展し、クラウドサービスが手軽に利用できる時代です。「人の手でやらなくてはならない」と思っていた業務も簡単にシステム化・効率化できるかもしれません。一度従来の定型業務の進め方を見直すことが、経理部門における働き方改革の第一歩となるのだと考えさせられる講演でした。

交通費・経費精算システム「楽楽精算」 経理プラス メールマガジン登録

 

経理部門から始める働き方改革 電子帳簿保存法の活用事例

経理部門から始める働き方改革 電子帳簿保存法の活用事例

続いては経費精算システムを活用した経理業務の効率化についての講演内容をレポートします。(講師:株式会社ラクス 小林拓也)
小林は、「経理部門で効率化しやすい業務は経費精算業務である」と話し、経費精算のシステム化のメリットについて説明しました。特に参加者の関心を集めたのが、実際に「楽楽精算」で経費精算業務を効率化し、電子帳簿保存法への対応を行ったファーストキッチン様の事例共有です。

ファーストキッチン様での電子化への取り組みの第一歩は請求書、支払案内書電子化でした。印刷・郵送の手間とコストが課題となっており、電子発行へ切り替

えを行いました。その後、領収書の電子保管化を推進することとなり、電子帳簿保存法に対応した経費精算システム「楽楽精算」の導入に至ります。

導入効果として、精算内容がシステム上で回覧可能になりこれまで3時間かかっていた経費精算業作業が30分に削減。「作業の手間が省け、精算業務が早く、楽に処理できるようになった」という声を紹介しました。

また、ファーストキッチン様の事例以外にも電子帳簿保存法への対応の効果として「検索機能ですぐに該当データを参照でき、スムーズな監査対応が可能になる」、「紛失のリスクが減り、領収書管理が楽になる」というメリットがあることを紹介しました。

紙による領収書原本の回覧、紙による経費精算は申請者にとっても承認者にとっても、手間な作業です。経費精算をシステム化するとともに、領収書の電子保管に対応することで、よりスピーディーに経費精算業務を行うことができます。
経費精算は経理部門だけでなく全社員に関わる業務のため、経費精算システムによってこの精算フローを効率化することで、工数削減、長期労働の解消に繋がり、働き方改革実現への第一歩になると感じました。

ファーストキッチン様の導入事例は「楽楽精算」製品サイトに掲載されていますので、詳細が気になる方はこちらもご覧ください。
「楽楽精算」製品サイト:ファーストキッチン様 導入事例「電子帳簿保存法活用による経費精算業務の改善事例」

働き方改革を実現するサービスが数多く登場!

働き方改革を実現するサービスが数多く登場!

講演が行われているホールを一歩出ると、経理部門向けサービスの展示ブースが設置されていました。ここでは株式会社ラクスのクラウドサービスについて簡単にご紹介します。

経費精算システム「楽楽精算」

「楽楽精算」の詳細はこちら

楽楽精算」は国内導入社数No.1の経費精算システムです。
※デロイト トーマツ ミック経済研究所「クラウド型経費精算システム市場の実態と展望」(ミックITリポート2022年9月号:https://mic-r.co.jp/micit/)より
電子帳簿保存法対応の他、交通系ICカード取込み機能やOCR(領収書読み取り)機能による領収書のデータ化によって精算業務の効率化ができ、さらに自動仕訳機能、会計ソフト連携などの機能で経理担当者の経費精算業務の負担を削減します。

Web帳票発行システム「楽楽明細」

「楽楽明細」の詳細はこちら

「楽楽明細」は請求書や納品書、支払明細などの帳票をWEBで発行できるサービスです。印刷や封入作業といった帳票発行にかかる手間をゼロにし、WEBやメール、郵送で自動発行してくれます。経理担当者の手間を省くだけでなく、郵送費や印刷代のコスト削減も実現できます。

社内問い合わせ対応ツール「Chat Dealer」

「Chat Dealer」の詳細はこちら

「Chat Dealer」は社内問合せを効率化してくれるチャットボットツールです。よくある問合せに対し、あらかじめ回答を登録しておくことでチャットが自動で対応を行ってくれます。24時間365日対応できるので、スピーディーに社内問合せを処理することができるツールです。

その他スポンサー企業様のブースも置かれ、様々なジャンルの業務を効率化するために多くの参加者の方が情報収集を行っていました。

まとめ

今回は「RAKUS Cloud Forum2019」の会場の様子をお伝えしました。
参加者の中には今までなかなか業務改善のきっかけがつかめなかったという方もいらっしゃったと思いますが、このイベントから業務改善に向けたヒントを得ることができたのではないでしょうか。真剣に講演に聞き入る参加者の姿や活気あふれる会場の様子を見ていて、経理業務改善に対する強い意欲を感じました。

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