経理担当者が監査法人と良い付き合いをするための3つのヒント

経理担当者が監査法人と良い付き合いをするための3つのヒント

経理担当者として、監査法人とはなるべく良い付き合いをしたいですよね。

でも、監査法人について詳しく知っている方は、そう多くはないと思います。

たとえば、監査法人がどのような組織か、会議室でどのようなことを行っているか?など、気になることも多いのではないでしょうか。

経理作業をスムーズに進めるために、監査法人と良好な関係を構築することは非常に重要です。

なぜなら、監査法人とあまりコミュニケーションが取れていない場合は、経理作業が終盤に差し掛かった段階で数値の修正を求められたり、無駄な資料の提出を依頼されたり、不要な作業が増えていくことになる可能性が高まるからです。

経理担当者にとって、監査法人と良い付き合いをしたいと思うのは自然なことだと思います。

そこで今回は、スムーズなコミュニケーションを取り、監査法人との良好な関係を築くために知っておきたいヒントを3つ挙げていきます。

ヒント1. 監査法人が「何をしているか?」を知る

監査法人と良い付き合いをするための1つ目のヒントは、監査法人が「何をしているか?」を知ることにあります。

監査法人は、時々資料の依頼や質問をするだけで、ほとんどの時間、会議室に籠っているかと思います。経理担当者としては、監査法人は会議室に籠って何をしているんだろう?と疑問に思いますよね。

実際、監査法人が何をしているかと言うと、「計算書類や有価証券報告書などの会社の開示書類が適切に表示されているかを検討し、その検討証拠を収集し、分析した監査調書を作成する。」といったことを黙々とこなしているのです。

つまり、基本的には会社から入手した資料と会社からヒアリングした情報を元に、会議室の中でパソコンとにらめっこしているというわけです。

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ヒント2. 監査法人が「重要視すること」を理解する

監査法人と良い付き合いをするための2つ目のヒントは、監査法人が「重要視すること」を理解することにあります。

監査法人としては、会社から提供した情報や資料が正しいかを判断して、それを元に監査調書を作成するという、ある意味受け身のスタンスです。

よって監査法人にとっては、会社から提供される資料や分析結果と監査調書が一致していると、劇的に効率的な監査が行えるわけです。

それは結果として経理担当者の効率化にもつながります。

つまり、効率化の観点から、監査法人が重要視していることは、「会社側の提供物と監査調書の一致」です。

そこで、経理担当者のあなたが何をすればよいかと言うと、どのような資料や分析結果を提供すればいいか監査法人に確認して、事前に準備することです。

これだけで、監査の効率は劇的に変わるでしょう。

ヒント3. 監査法人は「どんどん活用」する

監査法人と良い付き合いをするための3つ目のヒントは、監査法人を「どんどん活用」することにあります。

監査法人は基本的に受け身なので、経理担当者が受け身では、円滑なコミュニケーションが図れないかもしれません。

そうすると前述のとおり、経理作業が終盤に差し掛かった段階で数値の修正を求められたり、無駄な資料の提出を依頼されたり、不要な作業が増え、効率化を阻害する恐れがあります。

そこで、要点を事前に相談する、必要な書類を確認する、監査が終わった後に翌期に向けて効率的になる様に具体的にアドバイスを依頼する、など、経理担当者サイドからうまく監査法人を活用することで効率化でき、質の高い監査及び開示書類になることになります。

最後に

監査法人の方々も人間です。円滑にコミュニケーションを取ることで、その会社や担当者のために出来ることはやりたいと思ってくるものです。

今回の3つのヒントを心に留めて、監査法人と良い付き合いをしようと心がけてみてください。

それが、ひいては経理担当者の仕事の効率化、質の向上にもつながってくるはずです。

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● 著者

椿 祐輔

椿 祐輔

椿公認会計士事務所 代表 公認会計士・税理士。 大手監査法人、会計事務所等を経て2012年椿公認会計士事務所(東京都渋谷区)開業。医療法人等などへの会計監査、富裕層に対する相続、事業承継業務などの経験を活かし、主に開業医やベンチャー企業の会計顧問などに従事。現在、開業歯科医院向けクラウド会計活用サービスハイシアを展開。主な著書に「50歳になるあなたが親と相談するとき最初に読む相続の本」(中央経済社)、「サラリーマンのために公認会計士・税理士が書いたお金の取説」(サンライズ)など。