SaaS(サース、サーズ)の基礎知識と活用方法を徹底解説

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※デロイト トーマツ ミック経済研究所「クラウド型経費精算システム市場の実態と展望」(ミックITリポート2023年9月号:https://mic-r.co.jp/micit/2023/)より

自社の業務効率化を図るための手段として、クラウドサービスの導入を検討している方が増えています。クラウドというと、SaaS(サース、サーズ)という言葉を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。また、SaaS以外にも、PaaS(パース)、IaaS(イアース、アイアース)など似たような言葉もあります。クラウドサービス検討の際には、それぞれの特徴をしっかりと理解しておいた方がいいでしょう。

そこで今回は、クラウドとはどのようなものか、またSaaS、PaaS、IaaSの3つのサービス群について、また多くの企業の経理業務でも使われているSaaSの活用方法などについてもご紹介していきます。システム導入を検討している場合は、この機会にぜひ理解しておきましょう。

クラウドサービスとは

さまざまな分野で活用されているクラウドサービスとは、どのようなサービスなのでしょうか。実際には普段から使っているネット上のサービスがクラウドサービスであったという例も少なくありません。

そもそもクラウドとは、ネットワーク上で利用することができるリソースを指しています。たとえば、スマートフォンなどで撮影した写真データを保存しておくネットワーク上のストレージであったり、ブラウザ内で利用するメールサービスであったりと、自分が所有するのではなくネットを経由して利用できるサービスのことを指します。

こういったクラウドサービスの多くはSaaSと呼ばれます。

はじめに、SaaS、PaaS、IaaSの3つの特徴を押さえていきましょう。

SaaS(サース、サーズ)とは

SaaSとは「Software as a Service」を略したものであり、文字通りソフトウェアやアプリケーションなどのサービスを指しています。パソコンなどにソフトウェアをインストールすることなく、ネットワークを経由してソフトを利用することが可能です。上記したようなメールサービスやブログサービスもSaaSの仕組みです。

PaaS(パース)とは

PaaSとは「Platform as a Service」を略したものでありソフトウェアやアプリケーションなどを開発する際に必要な実行環境を提供するものになります。

SaaSでは、サービスを提供するクラウドサービスの事業者側がソフトウェアやアプリケーションを提供し、利用する側のユーザーは提供されたアプリケーションを利用するという仕組みですが、PaaSでは、ユーザー側がアプリケーションを開発できるという自由度があるため、自分の使い方により最適化することが可能です。

IaaS(イアース、アイアース)とは

「IaaS」とは「Infrastructure as a Service」を略したものであり、インフラとしてのサービスを指しています。さまざまな情報やデータを保存するメモリやストレージなどといった仮想サーバーとして活用できるものです。これは一般的なレンタルサーバーと似ているものと考えるとイメージしやすいでしょう。IaaSはサーバーのみをレンタルするため、システム開発などは自社で行う必要があり、十分に活用するには開発に関する専門知識が必要となります。

上述した通り、SaaSはインターネットを介して利用できる広範なソフトウェアサービスで、サービスの種類は多岐にわたりますが、PaaSは開発者向けのサービス、IaaSはインターネット上のインフラサービスとして分類することができます。

SaaSができる6つのこと

上述ではクラウドサービスを3つのサービス群に分けてご紹介しましたが、その中でもSaaSは日常的に広く利用されているクラウドサービスといえます。経理業務で利用するSaaSにも、クラウド型の会計システムや経費精算システムが普及してきています。ここでは、SaaSを従来型のソフトウェアと比べて、どのようなことができるか、活用方法なども含めてご紹介していきます。

1.インストールなしで利用が可能

SaaSを活用することで、ソフトウェアのインストールが不要になります。従来、ソフトウェアを利用するためには、パソコンや自社サーバーなどにパッケージ型ソフトをインストールする方法が一般的でした。しかし、クラウドサービスではインターネットを通じてソフトウェアを利用するため、インストールする必要はなくなります。

2.別のデバイスともソフトウェアを共有可能

パソコン、タブレット、スマートフォンなど、異なるデバイス上でも、インターネットに接続できれば同じソフトウェアを使うことが可能です。また、保存されたデータは別のデバイスからもアクセスが可能となり、作業の途中で一旦休止したものでも、別のデバイスから継続することなども可能です。

3.場所を選ばす利用が可能

ネットワーク上で起動できるクラウドは、インターネットにつながる環境であれば、社内でも社外でもソフトウェアを利用することができます。たとえば、テレワークなど自宅で業務を行う場合でも、ネット環境があればソフトウェアを利用できます。

4.複数人で作業が可能

先述の通り、SaaSはインストール不要であり、どの場所からでも異なるデバイスでアクセスできるため、複数名が同時に作業することができます。また、他の業務の進行状況も把握できるため、マネージメント業務の面でも役立つでしょう。

5.最新のソフトウェアが利用できる

誰がどの場所にいてもアクセスして手軽に利用できることは、クラウドの大きな特徴です。

ソフトウェアは自動でアップデートされるため、常に最新の状態で利用することができます。経理では、毎年のように改正される制度に対応することが重要なポイントになります。法改正は、都度、変更されることも多く、誤った処理にならないことに神経を使うため、自動アップデートは大きなメリットといえるでしょう。

6.業務の見える化が可能

どのデバイスからでも、どの場所にいてもアクセスできるため、業務の流れを把握しやすくなります。従来の経理処理は、個々の業務担当者のみがデータを把握している状況で、属人化しやすい環境となってしまうことも少なくありませんでした。業務の見える化によって、スムーズな業務設計を実現でき、結果的に業務効率化につながることはメリットとなるでしょう。

まとめ

クラウドの仕組みとして、SaaS、PaaS、IaaSのそれぞれの特徴や、経理業務で活用できるSaaSのメリットなどについてご紹介してきました。メールサービスやサーバー、ソフトウェアなど、さまざまなクラウドサービスがあります。Saasを活用し、経理での業務効率化を検討してみてはいかがでしょうか。

この内容は更新日時点の情報となります。掲載の情報は法改正などにより変更になっている可能性があります。

この内容は更新日時点の情報となります。掲載の情報は法改正などにより変更になっている可能性があります。

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※:デロイト トーマツ ミック経済研究所「クラウド型経費精算システム市場の実態と展望」(ミックITリポート2023年9月号:https://mic-r.co.jp/micit/2023/)より

著 者 渡部 彩子

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大学卒業後、自動車関連の社団法人にて10年以上に渡り管理部門に在籍。経理・総務・人事の実務を経験し、同法人在籍中に日商簿記2級を取得。その後、保険・金融業界での経理業務の経験を経て、ライターとして独立。これまでの実務経験を元に経理業務をテーマとしたコンテンツ制作を中心に執筆。