インターネットバンキングとは?使い方を学んで経理業務を効率化
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※デロイト トーマツ ミック経済研究所「クラウド型経費精算システム市場の実態と展望」(ミックITリポート2023年9月号:https://mic-r.co.jp/micit/2023/)より
経理担当者の方の中には残高確認や振込み業務が頻繁に発生するため、毎日のように銀行に通われている方もいると思います。そのため、インターネットを利用して金融機関での取引を行う「インターネットバンキング」に興味をお持ちの方も多いのではないでしょうか。便利そうなイメージをもっているものの、「具体的にどんなことができるのか」「セキュリティ的には問題ないのか」など詳しく理解できていない方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、インターネットバンキングの仕組みや、法人が利用するメリット、注意点などについて詳しくご紹介していきます。これからインターネットバンキングの利用を考えている経理担当者の方はぜひ参考にしてください。
インターネットバンキングとは
はじめに、インターネットバンキングの概要や取引の仕組みなどについて確認していきましょう。
インターネットバンキングは、インターネットに接続された環境で利用できる金融取引のサービスです。具体的には、次のような取引等を利用することができます。
- 残高・明細確認
- 総合振込・給与振込
- 定期預金への預け入れ・解約
- 税金など各種支払い手続き
- 口座名義人の情報設定(住所、利用限度額等)
- カードや通帳の紛失・破損時の利用停止
金融機関の窓口に行かなくても、残高確認や振込み、振替など日常的な取引はインターネットバンキングで利用可能です。また、入金があったタイミングで通知してくれるサービスもあります。買掛金の支払日や給与の支払いなど、特定の日付で取引したものに関しては、事前に振込み予約をすることも可能なため、支払日に業務が集中してしまうリスクも避けられます。
インターネット上でサービスを利用するため、「なりすまし」や「フィッシング詐欺」などによる不正利用を心配される方も多いでしょう。それらの被害を防止するため、多くのインターネットバンキングは第二パスワードを設けたり、取引のタイミングで専用のパスワードを発行する「ワンタイムパスワード」を設けたりしています。
なお、「ネットバンキング」と聞くと、実店舗を持たずインターネット上のみで操作する、いわゆる「ネット専業銀行」をイメージされる方も多いかもしれませんが、一般的な都市銀行、地方銀行、信用金庫や郵便局でも「ネットバンキング」のサービスが提供されています。
インターネットバンキングを活用するメリット
ここからは、インターネットバンキングを利用することでのメリットや、利用しない場合とはどんな点に違いがあるかご紹介していきましょう。
メリット
1.作業にかかる時間を削減
インターネットバンキングは、パソコンからいつでも利用できますので、金融機関までの移動時間、取引や残高確認のための滞在時間などを大幅に削減することができます。そのため、作業にかかっていた時間は別の業務に充てるなど、時間を有効活用できるでしょう。
2.会計システムと連携が容易
多くの会計システムはインターネットバンキングとの連携ができます。会計システムによっては、金融機関の取引データを取込み、自動で仕訳処理をしてくれるため、データの転記ミスや入力の手間が削減されます。
3.取引通知で迅速な対応が可能
入金や出金・振込みなど特定の取引があったときは、メールなどで通知をしてくれるため、リアルタイムに口座の状況を把握することができます。資金繰りの計画もしやすく、資産管理も容易です。
4.取引手数料が割安
インターネットバンキングの取引手数料は、振込みなどの際、窓口よりも割安になります。一つの取引においてはわずかな「差額」かもしれませんが、毎月発生する仕入先への支払い、給与振込みなどの手数料を年間分で比較すれば、その差額も大きなものになるのです。
活用しない場合との違い
インターネットバンキングを活用しない場合、金融機関の窓口までの移動時間や、待ち時間などが必要になります。残高確認のために新しい取引がなかったとしても、通帳記帳のために、ほぼ毎日のように時間を確保しなければなりません。
また、通帳記帳をしなければ取引状況が確認できないため、会計処理の遅れが生じる可能性もあります。普段はそれが通常業務であるという前提で進めていることかもしれませんが、インターネットバンキングを利用した場合と比較すると、非効率な業務形態につながっている可能性があるでしょう
実務で活用するときの注意点
インターネットバンキングは経理業務の業務効率化につながるものです。しかし、実際に実務として活用するときには、次のような注意点があります。
管理者について
サービスを利用するパソコン、IDやパスワードの管理は十分に注意する必要があります。IDやパスワードなど認証が通れば、取引明細を閲覧できるたけではなく、振込み、振替も可能になるからです。そのため、情報の漏洩がないように厳重な管理が求められます。あらかじめ利用限度額に上限を設けておくと、万が一不正利用があったときも最低限の被害で済むでしょう。
セキュリティについて
インターネットを介するため、利用するパソコン等のセキュリティは常に最新の状態にしましょう。不正にパスワードを読み取られたりしないように、定期的なセキュリティチェックや、フィッシング詐欺への対策などが必要です。
インターネットバンキングの始め方
最後に、インターネットバンキングを始めるにはどのようにすればよいか、一般的な手続きについてご紹介します。
- 金融機関の利用申込をする(Web申込可能な場合もある)
- 郵送でIDが付与される
- パスワードを設定する
- サービス利用の開始
- 利用限度額の設定
IDとパスワードの登録が完了するまでは、仮IDと仮パスワードで進める場合もあります。また、利用限度額の設定は、サービス開始後に速やかに行っておきましょう。
なお、サービスの開始方法は金融機関によっても異なりますので、申込の際には、金融機関に確認することをおすすめします。
まとめ
インターネットバンキングは24時間いつでもどこからでも利用できるため、経理業務の業務効率化に大きく貢献してくれます。また、会計システムと連携できるインターネットバンキングであればデータ入力も必要なくなるため、帳簿作成の時短にもつながるでしょう。利用時の注意点を理解しておくことで、事前にリスクを防ぐこともできますので、ぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか。
この内容は更新日時点の情報となります。掲載の情報は法改正などにより変更になっている可能性があります。
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※:デロイト トーマツ ミック経済研究所「クラウド型経費精算システム市場の実態と展望」(ミックITリポート2023年9月号:https://mic-r.co.jp/micit/2023/)より