気になる経理の転職事情、どんな人材がヘッドハントされるの?

気になる経理の転職事情、どんな人材がヘッドハントされるの?

昨今、転職は当たり前の時代になっています。転職を考えたことがない人の方が圧倒的に少ないと言えます。とは言え、転職はどのようにすればよいのでしょう。何もしていないのに、ある日突然、ヘッドハンターから転職のお誘いが、ということはありません。ヘッドハンターが動く案件というのは、企業がどうしても必要とする、通常の採用活動では見つけにくい重要なポジション又はその分野でのスペシャリストを企業が必要とする場合です。

では、どうしたらヘッドハンターから注目されるようになるのでしょうか。今回はこの点に焦点を当ててお話したいと思います。

ヘッドハントされる方法

それでは、ヘッドハンターから注目されるにはどうしたらよいのでしょうか。

まず、現在の職場で、経理であれば、経理のスペシャリストであることが必要です。企業側が求める人材は、現在現役で責任ある仕事をし、実績を上げている方です。経理という分野でただ数字を入力しているだけではなく、他部門、たとえば、営業、技術開発、製造、購買等の担当者とも連携して仕事をこなし、経営トップにも一目置かれている、その企業で代替が困難と思われている存在であれば、ヘッドハンターの目に止まります。

と言うのは、ヘッドハンターは常に各分野のスペシャリストに注目しており、企業から求人があれば、人脈を通じて、適切な人材にアプローチします。そのために、人材探索活動中に出会う、将来有望である候補者に注目しているのです。

また登録型の転職サイトで、Web等からの登録も受け付けている転職専門サービス機関も多いですが、登録者数がかなり多く、その中からヘッドハンターが実際に会ってみたいと思う人材はかなり絞られます。その中でヘッドハンターから、この人に会ってみたい、と思わせるには、プロジェクトでの成功体験、ビジネス増大への支援等を財務面で貢献したことを職務経歴書の中にうたうことが必須になります。通常の業務をこなしているだけでは、一目置かれることはありません。

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中小企業の経理経験だけでもOK?

たとえ規模が比較的小さい企業での経理経験でも、前に述べたように、他部門と連携して仕事をこなしていれば、それが付加価値になります。取引先や業界内で目立つ存在になっていれば、ヘッドハンターに注目される可能性は十分あります。要は、自分の専門性を高め、この分野では自分はスペシャリストだと言えるくらいの実力をつけ、それを伸ばすことに一生懸命になれば良いと言えます。

自分の価値を高めるスキルとは

スペシャリストとして自分の価値を高めるにはどうしたらよいのでしょうか。

まず、経理であれば、ただ単に日常業務をこなすだけでなく、他の部門のキーパーソンとともにプロジェクトに参加し、成功を収めるような経験を積むことです。そのためには、経理のスペシャリストになることです。月次決算、年度末決算は当然のこと、経営戦略等の立案のベースになる資料の作成等をこなし、財務面でプロジェクトに参加し、支援できるようになることです。こうしてプロジェクトを成功に導く支援が出来れば、一目される存在になれます。

また、ビジネス英語は身に付けておきましょう。英語は外資系企業だけでなく、日本企業で働くビジネスピープルにとって必須のツールです。財務がわかり、英語ができるとなれば付加価値は高まり、ヘッドハンターから一目置かれます。当然、英語は一朝一夕にはマスター出来ません。日頃から英語力を高め、TOEIC(800点以上)、英検(準1級以上)等を受験して、英語力を証明できる資格を取るようにしましょう。

まとめ

ヘッドハンターから声がかかるようになるというのは、あなたのスペシャリストとしての能力が認められたことにもなります。上で述べたことを心に留めて日々実践することでヘッドハンターから声がかかる可能性はぐっと高まります。

この内容は更新日時点の情報となります。掲載の情報は法改正などにより変更になっている可能性があります。

著 者 小林 広雄

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フリーランス経営コンサルタント及びパーソナルイングリッシュコンサルタント。 日本大学理工学部卒。日本エマソン株式会社(米国総合電機メーカーEmerson Electric Co. 100%日本法人)にて28年間勤務。うち15年間2つの事業部門の責任者General Managerとして、営業・マーケティング、製造、技術、管理(人事労務・経理)等経営全般の経営管理全般を担当。現在、経営顧問サービスを通じて、経営顧問活動。また、サイタ(コーチ・ユナイテッド社)の認定プライベートコーチとしてビジネス英会話レッスンを担当。