エクセルのショートカットキー30選で時短術を身につける!初心者でも簡単にできる操作

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※デロイト トーマツ ミック経済研究所「クラウド型経費精算システム市場の実態と展望」(ミックITリポート2023年9月号:https://mic-r.co.jp/micit/2023/)より

経理業務でExcelを利用している会社は多いでしょう。
Excelの作業を効率的に行いたいのなら、ショートカットキーによる操作は身につけておきたいテクニックです。

ショートカットキーとは、キーボードを使ってパソコンの操作を簡単に行うための機能のことです。

しかし、全てのショートカットキーを覚えるのは大変です。そこで、とりあえず押さえておきたい役立つショートカットキーと、ショートカットキーを利用するにあたってのポイントを紹介します。

ショートカットキーは意識して使えば使うほど手が覚えていき、操作が早くなります。そうなるとよりたくさんのショートカットキーを利用したくなります。ここで紹介したショートカットキーをステップに、他のショートカットキーを身につけていけば、業務処理のスピードをアップさせることができるようになります。

押さえておきたいショートカットキー30選

ここでは押さえておきたい利用頻度の高いショートカットキーを紹介します。

ただ具体的なショートカットキーを紹介する前に、やってみていただきたい操作があります。「ホーム」タブの「リボン」に表示されている「貼り付け」コマンドにマウスを当ててください。

コマンドにマウス

「貼り付け」コマンドの説明と合わせて「Ctrl + V」と表示されます。
これが「貼り付け」のショートカットキーです。ショートカットキー表示はすべてのコマンドに表示されるわけではなく、比較的利用頻度の高いものに表示されます。

表示される代表的なコマンド

  • コピー
  • 切り取り
  • 貼り付け
  • 検索
  • 置換
  • フィルター
  • Sum関数

自分が利用するコマンドはどうなっているかを確認してみましょう。

覚えておきたいショートカットキー30選

では本題に戻って、利用頻度の高いショートカットキー30個を紹介します。

Noコマンド操作キー
1リボンの表示/非表示Ctrl + F1
2コピーCtrl + C
3切り取りCtrl + X
4貼り付けCtrl + V
5元に戻すCtrl + Z
6直前の操作の繰り返しCtrl + Y
7上書き保存Ctrl + S
8名前を付けて保存F12
9選択中のセルを編集状態にするF2
10検索Ctrl + F
11置換Ctrl + H
12全選択Ctrl + A
13印刷ダイアログボックスの表示Ctrl + P
14「セルの書式設定」ダイアログボックスの表示Ctrl + 1
15データの最後まで移動Ctrl + (矢印)
16データの最後まで一括選択Ctrl + Shift + (矢印)
17左のシートに移動Ctrl + Page Up
18右のシートに移動Ctrl + Page Down
19セル、行、列の挿入Ctrl + Shift + +(プラス)
20セル、行、列の削除Ctrl + -(マイナス)
21列を全選択Ctrl + [スペース]
22行を全選択Shift + [スペース]
23シートの追加Shift + F11
24新しいブックを開くCtrl + N
25選択中の列 or 行 を挿入する列 or 行 を選択した状態でShiftを押した状態でマウス移動
26Sum関数Shift + Alt + =(イコール)
27フィルターShift + Ctrl + L
28ショートカットコマンドを開くアプリケーションキー or Shift + F10
29シートの再計算Shift + F9
30数式の表示Shift + Ctrl + `(リバースシングルクォート)

どれもよく利用するショートカットキーですが、経理としてはSum関数やフィルター、数式の表示も押さえておきたいショートカットキーです。

また、Sumifs関数については下記記事で使い方を紹介していますので、参考にご覧ください。
経理プラス:【図解】ExcelのSUMIFS関数は経理の必須知識!基本的な使い方とポイントを紹介

[Alt]キーの役割を押さえておく

Excelでショートカットキーを活用するなら[Alt]キーを押さえておきましょう。

Excelを操作している状態で[Alt]キーを押すと、「タブ」メニューに英字が表示されます。

「タブ」メニューに英字が表示

「ホーム」には[H]、「挿入」には[N]など。

[Alt] + [H]をタッチすると「ホーム」タブが選択されます。

[Alt] +  [H]をタッチすると「ホーム」タブが選択

さらに「リボン」に表示された英字を押すとコマンドが実行されます。

これは「タブ」や「リボン」の操作だけではありません。たとえば「セルの書式設定」のダイアログボックスで「分類」に表示されている[C]と[Alt]で操作することができます。

「分類」に表示されている[C]と[Alt]

ただタッチする回数が多くなるショートカットキーは使いづらいです。

たとえば「検索」コマンドを「リボン」から実行する場合

[Alt] + [H] → [F] → [D] → [F]

となります。

そのため[Ctrl] + [F]が用意されています。ただ中には最初から用意されていないショートカットキーもあります。そこで利用したいのが「クイックアクセスツールバー」です。

クイックアクセスツールバー

よく利用するコマンドは「クイックアクセスツールバー」に追加しましょう。

クイックアクセスツールバー


※赤枠の部分がクイックアクセスツールバーです。

ここに追加することにより「Alt] + [数字キー]で利用できるようになります。「リボン」に表示されているコマンドをキーボードで行う場合、キー操作は最低でも2回になりますが、「クイックアクセスツールバー」に登録したコマンドは、1回の操作で利用できるようになります。

「クイックアクセスツールバー」に登録したコマンド

クイックアクセスツールバーに追加する方法

方法1

追加したいコマンドにマウスを合わせた状態で「右クリック」をし、表示されたコマンドの「クイックアクセスツールバーに追加」を選択します

方法1

方法2

リボンにないコマンドについては、この方法で追加してください。

  1. Excelのオプションを開く
    クイックアクセスツールバーの右端にある▼をクリックし、「その他のコマンド」を選択します。
    「その他のコマンド」を選択
  2. コマンドの選択から「すべてのコマンド」を選択する
    コマンドの選択から「すべてのコマンド」を選択
  3. コマンドを選択する
    コマンドは「記号」「数字」「英字」「ひらがな・カタカナ」「漢字」の順番に並んでいます。
  4. コマンドを追加する
    コマンドを選択した状態で、中央の「追加」で左のボックスにコマンドが追加されます。
    追加

検索を追加した場合、クイックアクセスツールバーにはこのように表示されます。

検索を追加した場合

[Alt] + [4]で操作できるようになります。

[Alt] + [4]で操作できるようになる

削除方法

追加したコマンドにマウスを合わせた状態で「右クリック」をし、「クイックアクセスツールバーから削除」を選択します。

「クイックアクセスツールバーから削除」

「クイックアクセスツールバー」にはたくさんのコマンドが追加できますが、「数字キー」が2桁になると操作が面倒になりますので、1桁で収めるのが理想的です。

初期状態ではクリックアクセスツールバーに「上書き保存」や「元に戻す」といったコマンドが登録されていますが、これらは先に紹介したショートカットキーで代用できますので、削除して他のコマンドを追加しましょう。

「ショートカットメニュー」の利用

右クリックすると「ショートカットメニュー」が表示されます。

「ショートカットメニュー」の利用

キーボードでも「ショートカットメニュー」を呼び出すことが可能です。

アプリケーションキー(右クリックキー)

キーボードの右下にある「メニューとマウスカーソル」のマークが刻印されているキーです。

アプリケーションキー

右クリックと同じ動作をしますので、「右クリックキー」といいます。ただキーボードによってはないものもあります。

「Shift + F10」

アプリケーションキーがない場合は、「Shift + F10」のショートカットキーを利用しましょう。
ただ一つのキーで済むアプリケーションキーの方が楽ですので、キーボードについているのであれば、「アプリケーションキー」を利用しましょう。

「ショートカットメニュー」の見方

「コマンド」の横に表示されている「英字」がショートカットのためのキーとなります。

「コピー」をしたい場合は[C]をタッチします。つまり、「アプリケーションキー」をタッチして、[C]をタッチすると選択しているセルがコピーされます。

コピー

右側に(…)があるコマンドを実行すると、ダイアログボックスが開きます。

右側に(…)があるコマンド

[S]をタッチすると「形式を選択して貼り付け」のダイアログボックスが開きます。

形式を選択して貼り付け

とりあえず操作に困ったら「ショートカットメニュー」を表示させてみてください。実行したいコマンドが用意されていることが多いです。

まとめ

ショートカットキーを有効に活用できれば処理スピードは格段にアップします。ただ慣れないうちは操作に戸惑いもどかしく思って、マウスで操作してしまうかと思います。そこは我慢してショートカットキーで操作をしてください。1週間もすれば慣れて操作できるようになりますので、まずは紹介したショートカットキーだけでも身に着けるようにしてみましょう。

この内容は更新日時点の情報となります。掲載の情報は法改正などにより変更になっている可能性があります。

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※:デロイト トーマツ ミック経済研究所「クラウド型経費精算システム市場の実態と展望」(ミックITリポート2023年9月号:https://mic-r.co.jp/micit/2023/)より

著 者 小栗 勇人

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1980年生まれ。上場企業と上場企業子会社で経理を10年経験。ExcelやAccessの活用、クラウドサービスの導入、社内基幹システムの構築など、経理業務だけでなく、会社全体を効率化させることを日々実践中。運営ブログ「経理と事務の効率化」をきっかけにExcelの本『経理の仕事がサクサク進むExcel超活用術』を出版。

経理と事務の効率化