ExcelのSUMIFS関数は経理の必須知識!基本的な使い方とポイントを紹介

ExcelのSUMIFS関数は経理の必須知識!基本的な使い方とポイントを紹介

Excelで経理業務を行うときに使われることが多いSUMIFS関数。SUMIFS関数を使うと取引データ(いわゆる、データベース)をさまざまな切り口で集計して、集計表を作ることができます。

例えば、下記の集計表内のようにA列~D列に売上明細があるときに、SUMIFS関数を使ってF列~G列の「取引先別売上集計表」を作ることができます。

取引先別売上集計表

上記の他にも、SUMIFS関数を使って次のような集計表を作ることができます。

元データ 集計表
売上明細商品別・取引先別売上集計表
売掛金増減明細売掛金回収予定表
経費明細支払期日別支払額集計表

この記事では、SUMIFS関数の使い方を紹介するとともに、SUMIFS関数を使って取引先別売上集計表や商品別・取引先別売上集計表を作る方法を解説していきます。
経理プラス勉強会動画:作業効率をあげるExcel術

SUMIFS関数とは

SUMIFS関数は、「指定した条件を満たすセル」の合計を計算する関数です。

この関数を使うと、次のような計算をすることができます。

  • 全売上のうち指定した「取引先」の売上金額合計を計算する
  • 全売上のうち指定した「月」の売上金額合計を計算する

条件を複数指定して、次のような計算をすることもできます。

  • 全売上のうち指定した「月」「取引先」の売上金額合計を計算する

会社運営上、売上高を上げることが最重要です。現状を把握して適切な目標を設定するために、月別・取引先別に売上高を区分した分析資料を作成してみましょう。

SUMIFS関数の書式

SUMIFS関数では、奇数個(最低3個)の引数を指定します。

指定する条件が1つだけのとき

指定する条件が2つ以上のとき

このように、条件の数だけ「条件範囲」と「条件」をセットで入力していきます。

引数の意味は、次の通りです。

引数説明
①合計対象範囲合計を取りたいセルを指定する
②条件範囲1条件を満たしているか判定するセルを指定する
③条件1「条件範囲1」で指定したセルが満たすべき条件を指定する
④条件範囲2条件を満たしているか判定するセルを指定する
⑤条件2「条件範囲2」で指定したセルが満たすべき条件を指定する

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SUMIFS関数の基本的な使用例

まずは、A列~D列の売上明細から「きた産業」向けの売上金額を集計してみます。

G2セルに次の数式を入力すると、「きた産業」向けの売上金額を集計して表示できます。

G2セルの数式

この数式を日本語で表現すると、次のようになります。

このように、SUMIFS関数を使うことで、全売上のうち「きた産業」向けの売上金額だけを集計して表示することができます。

また、参照先セルを図解すると次のようになります。

※取引先列(B列)のうちで条件を満たしているセルを薄赤色、売上金額列(D列)のうちで集計対象となるセルを薄緑色で表示しています

SUMIFS関数の「①合計対象範囲」と「②条件範囲1」は、指定するセルを1列だけにして行数を揃えるようにしましょう。通常は、上の図のように、両方とも列全体を指定しておけば問題はありません。

数式をコピーして取引先別に売上金額合計を表示する

先ほどの数式をコピーすると、すべての売上先について、売上先ごとの売上金額を表示することができます。

まず、F3セル以下にすべての取引先名を入力します。そしてG2セルの数式をコピーして、G3セル以下に貼り付けましょう。

これで、取引先別の売上金額を表示させることができます。

あとは、SUM関数で総合計を表示させれば、取引先別の売上金額集計表の完成です。

SUMIFS関数で複数の条件を指定する

次に、複数の条件を指定する例を見てみましょう。先ほどと同じ売上明細から、縦軸が「取引先」、横軸が「月」を配置するマトリックス型の売上集計表を作成します。

まず、G2セルに「4月」の「きた産業」向けの売上金額合計を表示させましょう。G2セルに次の数式を入力してください。

G2セルの数式

「$」マークで絶対参照の指定をしていますが、その他の考え方は先ほどとまったく同じです(なお、「$」マークの付け方は後述します)。

この数式を日本語で表現すると、次のようになります。

今回のように複数の条件を指定したときには、すべての条件を満たす行の売上金額だけが集計されます。ですから、今回の数式では「取引先」列が「きた産業」で「月」が「4」の売上金額が集計されます。

最後に、参照先セルを図解してみましょう。

※A、B、D列のうち条件を満たしているセル・集計対象となるセルを薄青色・薄赤色・薄緑色で表示しています

今回のように条件を2つ以上指定している場合でも「合計対象範囲」と「条件範囲」で指定するセルを1列だけにして行数を揃えるようにしましょう。

数式をコピーして取引先別・月別の売上金額合計を表示する

あとは、G2セルの数式をコピーして、G2~I4セルに貼り付けると、取引先別・月別に売上金額を集計することができます。

月別合計・取引先別合計が必要な場合には、別途SUM関数で合計を計算してください。

マトリックス型の表を作成するときの絶対参照の付け方

マトリックス型の表を作るときのポイントは、絶対参照を付ける場所です。

絶対参照を付ける場所は、数式を入力するセルと、参照先との位置関係で決まります。次の法則に従って絶対参照を指定しましょう。

位置関係指定方法
表の外部通常の絶対参照  (例 $A:$A、$B:$B、$D:$D)
表の左端横方向だけ絶対参照(例 $F2)
表の上端縦方向だけ絶対参照(例 G$1)

もちろん、さきほどの数式も、この法則に従って絶対参照を付けています。

このように絶対参照を付けておくことで、マトリックス型の表でもSUMIFS関数を使った数式をコピー・貼り付けできるようになります。

まとめ

経営者に報告するための集計表を効率よく作るためには、SUMIFS関数は欠かせません。
上手に使って、短時間で効率的に集計表を作成しましょう。

経理プラス勉強会動画:SUMIFS関数の基礎知識
経理プラス:Excelで役立つショートカットキー30選とポイント

筆者著書

もっとExcelについて詳しく知りたいという方は、下記の書籍も参考にしてみてください。

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● 著者

羽毛田 睦土

羽毛田 睦土

公認会計士・税理士。羽毛田睦土公認会計士・税理士事務所所長。 コンサルティング会社、監査法人勤務を経て独立。現在は、エクセルの研修を行 う他、エクセルVBAやGASのプログラム開発なども行っている。