ビジネス書式テンプレート ダウンロード
日々の業務にお役立て下さい。
月別総括集計表のエクセルテンプレート 売上管理など活用法も解説
月別総括集計表とは、売上や仕入、必要経費の金額を月ごとに一覧にまとめたものです。
本記事では、月別総括集計表の記載項目や作成のメリットについて解説します。無料でダウンロードできるテンプレートもぜひご活用ください。さらに、月別の集計表を売上・仕入・在庫の管理に使う方法も紹介します。
月別総括集計表の無料エクセルテンプレートをダウンロード
月別総括集計表のテンプレートを無料でダウンロードできます。Excelで作成してあるため、費目を増やすことや、不要な費目を削除することも可能です。
入力後は、ミスや抜け・漏れがないかをチェックしましょう。ぜひお気軽にご活用ください。
その他のテンプレート
月別総括集計表のほかにも、さまざまな無料テンプレートをご用意しております。ぜひダウンロードしてご活用ください。
・【無料テンプレート】収支表の基礎知識|収支報告書や収支計画書の作成方法は?
・資金繰り表のエクセルテンプレート|メリットと作成方法、よくある質問を解説
・収支報告書のテンプレート|決算報告書との違い、主な記載項目は?
・株主資本等変動計算書
月別総括集計表とは?
月別総括集計表は、月ごとの収入や支出の状況を費目ごとにまとめた表です。月ごとの損益計算書のようなイメージでとらえると理解しやすいでしょう。
月別総括集計表を作成することで、1か月間の収入と支出が明確になり、利益も把握できます。
以下では、月別総括集計表の具体的な記載項目と、作成のメリットについてみていきましょう。
月別総括集計表の記載項目
月別総括集計表の主な記載項目は、次のとおりです。
- 売上(収入)
- 仕入
- 必要経費
それぞれの記載項目を解説します。
売上(収入)

売上(収入)には、現金売上や掛売上(売掛金)、家事消費などが含まれます。
月内の売上として受け取った現金のほか、その月に売り上げたもののまだ入金されていない売掛金も計上することで、その月の正確な売上金額を把握できます。
家事消費とは、個人事業主やその家族が棚卸資産を使ったり、他人に贈与したりすることです。たとえば、弁当屋を営む個人事業主が、売れ残りの弁当を自分で食べた、従業員にまかないとして出したという場合は、家事消費に該当します。家事消費は所得税法により、売上として計上しなければなりません。
仕入

仕入には、現金仕入や掛仕入(買掛金)などが含まれます。
売上と同様の考え方で、月内の仕入代金として支払った現金とともに、その月に仕入れたもののまだ支払っていない買掛金も計上します。その月の仕入金額について、正確な把握が可能です。
なお、仕入は後述する必要経費とは区別します。
必要経費

仕入以外の必要経費を計上します。必要経費は、「給料手当」「広告宣伝費」「水道光熱費」「消耗品費」といった費目に分けて記載します。
費目は自社の業務に合わせて調整すると、より使いやすくなるでしょう。具体的には、よく使う費目を上の方に配置する、必要に応じて費目を追加するなどの調整が挙げられます。
ただし、使用する費目については、事前にルールを決めておくことが必要です。たとえば、社用車の駐車代には「車両費」「旅費交通費」など複数の費目を使わず、1つの科目にそろえて記載しなければなりません。
月別総括集計表を作成するメリット
月別総括集計表を作成することで、次のメリットがあります。
- 月々の経営状況を把握できる
- 確定申告の手間を減らせる
それぞれのメリットを、以下で具体的にみていきましょう。
月々の経営状況を把握できる
月別総括集計表を作成することで、月ごとの売上・仕入・必要経費の状況が明確になります。経営の状況を具体的な数字で把握できる点が、大きなメリットです。
加えて、ほかの月と数字を比較することも可能です。過去の売上の推移を参考に、今後の経営方針を検討するためにも役立つでしょう。「昨年の同月と比べて売上が大幅に減った」というような現状も把握できるため、原因の調査や改善策の提案といった次の一手につなげることも可能です。
月別総括集計表の作成を怠ると、リアルタイムの経営状況を把握することが難しくなります。定期的に月別総括集計表を作成する時間を取ることで、経営の現状を把握しやすくなり、状況にあわせた迅速な対応が取れるようになるでしょう。
確定申告の手間を減らせる
月別総括集計表は、確定申告をスムーズに進めるためにも役立ちます。
確定申告では、1年の売上や仕入、必要経費それぞれの合計金額を勘定科目ごとに記載しなければなりません。月別総括集計表を定期的に作成し、月ごとに各費目の金額を計算しておけば、確定申告では各月の合計を計算するだけで済みます。計算量が少なくなるため、余裕を持った申告が可能です。ひと月ごとの合計を都度正確に計算しておくことで、ミスの防止にもつながります。
月別集計表の活用例
月別総括集計表では、月ごとの売上・仕入の合計・必要経費の費目ごとの金額が一覧で分かります。一方で、表形式で月別に集計するという手法は、各費目を細かく管理・分析するためにも有効です。
以下では、月別の集計表の活用例を紹介します。
売上の管理
月別集計表を活用して、月ごとの売上を顧客や商品ごとに細かく管理・分析できます。
たとえば、1つの取引先の売上について月別集計表を作れば、売上の推移の把握が可能です。取引先ごとに集計表を作ることで売上金額の比較ができ、主要な取引先が分かります。
また、商品別の売上数を月別に集計する表を作成すれば、どの商品が、どの月にいくつ売れたかを把握できます。売れ行きのよい商品・悪い商品を把握できれば、仕入や生産の量を調整できるでしょう。
売上金額と時期・天候との関係性を考察するなど、より深い分析も可能です。「暑い時期によく売れた」「雨の日には売上が悪い」といった事実を把握できれば、より売上を伸ばすための施策につなげられるでしょう。
仕入の管理
仕入についても、月別集計表で細かく管理できます。
たとえば、仕入先ごとに月別の仕入金額の集計表を作成すれば、どこからの仕入が多いかを把握できます。仕入先との関係性を考えて仕入金額を調整する場合には、重要な情報となるでしょう。リスク回避のために仕入先を分散させたい場合にも、各仕入先との取引金額は重要です。
材料や商品の仕入金額を売上金額と比較することで、仕入を効率的に売上に変換できているかを分析することも可能です。
在庫の管理
在庫の適正な管理にも、月別集計表が役立ちます。
たとえば、材料や商品がいくつ入出庫したのかを月ごとに管理することで、在庫に無駄な動きがないか、適正な在庫数であるかをつかめます。集計表の在庫数を実際の在庫数と比べることで、より正確な管理が可能です。
棚卸表を使い、月ごとの在庫の推移を表にすれば、よく動くものやあまり動かないものを把握できます。長期的な視点で在庫を分析できるため、動きの鈍い在庫は早めの処分を検討し、よく動く在庫は多めに仕入れるなど、より効率的な在庫管理につながるでしょう。
まとめ
月別総括集計表とは、売上や仕入・必要経費の各費目を月ごとに記載する表です。月ごとに数字を比較できるため、金額の推移や傾向をつかめます。利益の計算に必要な数字がまとめられており、経営状況の把握やスムーズな確定申告の進行にも役立ちます。
月ごとの集計表を売上・仕入・在庫のそれぞれについて作成することで、より細かい管理や分析も可能です。ぜひ月別集計表をさまざまな管理・分析に役立ててください。