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振込依頼書の無料エクセルテンプレート|見本で書き方も解説
振込依頼書は、取引先に自社への振込を依頼する際や、社内で経費精算を依頼する際などに使用します。盛り込む主な項目は、口座情報や期日などです。
本記事では、振込依頼書の書き方や手軽に作成するための無料エクセルテンプレートを紹介します。
振込依頼書の無料エクセルテンプレート
振込依頼書は、相手に自社の口座情報を正確に伝えるために大切な文書です。そこで、初心者でも簡単に作成できるエクセル形式の無料テンプレートをご用意しました。取引相手に自社へ振り込んでもらう際に欠かせない情報を網羅しているため、このテンプレートを使うことで口座情報を伝える手間を省けます。
個人・法人を問わず利用できるため、ご活用ください。

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振込依頼書とは
振込依頼書とは、相手に対して振込を依頼する際に作成する書類のことです。自社への振込を依頼する際に用いる文書を指す場合と、自社の口座から特定の口座への振込を依頼する際に用いる文書を指す場合があります。
なお、「振込」とはある口座から別の口座へ資金を移動することです。同一名義で同一支店にある口座間を移動する「振替」とは区別されるため、注意しましょう。
振込依頼書を作成するシーン
振込依頼書を作成するシーンは、主に以下のとおりです。
- 取引先に自社への振込を依頼する
- 社内で経費精算や給与振込を依頼する
- 金融機関窓口で振込を依頼する
ここから、各シーンについて解説します。
取引先に自社への振込を依頼する
取引先に商品を販売したりサービスを提供したりした際、代金を自社に振り込んでもらうために振込依頼書を作成することがあります。相手が間違えずに自社の口座に振り込めるようにすることが、取引先に対して振込依頼書を作成する主な理由です。
なお、振込依頼書は代金の請求を目的とするものではありません。代金の請求には、別途請求書を作成します。
社内で経費精算や給与振込を依頼する
振込依頼書は従業員が経費精算するにあたって作成することもあります。
業務において、従業員が消耗品の購入や交通費の支払いを立て替える場面があります。立て替えた額を振り込んでもらう口座を伝えるために、振込依頼書が必要です。
また、雇用された際に勤務先に給与を振り込んでもらうための口座を伝えるときや給与口座を変更したいときに、従業員が振込依頼書を提出することもあります。
経理プラス:Suica®やPASMO®の履歴印字や請求書発行の手順と交通費精算の効率化について
金融機関窓口で振込を依頼する
金融機関の窓口で振込を依頼する際にも振込依頼書を使用します。たとえば、取引先への代金支払いや従業員への給与振込などの場面で、振込依頼書を提出します。
なお、金融機関窓口に振込を依頼する際に作成する振込依頼書は、あらかじめ制定書式が設けられていることが一般的です。自社で書式を作成する前に、取引金融機関に制定書式がないか確認しましょう。
振込依頼書の書き方
取引先に送る振込依頼書を作成する際に盛り込む項目は、主に以下のとおりです。
- タイトル・日付
- 宛先・差出人
- 依頼内容
- 口座情報
- 期日
- 前文や末文
ここから、各項目の書き方を解説します。
タイトル・日付
書類の内容を取引先がすぐに理解できるように、上部にタイトルを記載します。「振込依頼書」と入れておけば、相手に振込の処理に必要な書類であるとスムーズに伝えられるでしょう。
また、文書の信頼性を高めるために、振込依頼書を作成した日を記載しておくことも大切です。一般的に、日付は書類右上に記載します。書類に記載する日付を西暦にするか、和暦にするかについて、特段決まりはありません。
宛先・差出人

書類を確認してもらう相手にスムーズに届くように、タイトル(振込依頼書)の左上に書類の宛先(社名・所属部門・担当者名)を記載します。担当者名がわからない場合は、「経理ご担当者様」などと表現するとよいでしょう。
また、差出人の右下には、差出人(依頼元)の情報を記載します。相手に不明な点や疑問点があった場合に確認しやすいように、担当者名や電話番号、メールアドレスなどを詳しく記載しておきましょう。
依頼内容

振込依頼書には、振込を依頼する文言とあわせて何に関する振込なのかを記載します。たとえば、「サービスの利用代金」「商品の代金」などの文言を盛り込んでおくことで、相手が「なぜ振込が必要なのか?」と確認する手間を省いたり、双方で認識のズレが生じることを防げたりするでしょう。
なお、請求書と異なり振込依頼書を作成する目的はあくまで「振込口座の情報」の提示にあるため、振込の理由や内容について詳しく記載する必要はありません。振込金額を入れるべきかは、取引先との関係や状況などに応じて判断してください。
口座情報

「依頼内容」の下には、相手に振り込んでもらう口座の情報を記載します。銀行名(支店名含む)・口座種別(例:普通預金、当座預金)・口座番号・口座名義を正確に記載しましょう。
振込時には、口座名義のフリガナを入力しなければなりません。そのため、通常使用している自社の会社表記を伝えるのではなく、必ずカタカナを記載してください。
期日

「口座情報」の下に期日(お振込み期日)を記載して、いつまでに代金を振り込んでほしいかを伝えることもあります。
記載する日にちは、相手を困惑させないために請求書を発行した際に記載した期日と揃えましょう。期日とあわせて「誠に恐縮ではございますが、期日までにお手続きくださいますようお願い申し上げます」などと伝えることで、振込の作業を後回しにされたり、作業自体を失念されたりすることを防げます。
前文や末文
振込依頼書を送る相手によっては、前文や末文を盛り込むことがあります。前文は時候の挨拶や日頃の感謝を伝える言葉で、末文は文章を締めくくるための言葉のことです。

前文は、「タイトル」の直下に記載します。「拝啓 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」「平素は格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます」などが具体例です。

末文は、「期日」の下に「何卒よろしくお願い申し上げます」などと記載します。前文に「拝啓」を入れている場合は、文書の右下に「敬具」の記載も必要です。
取引先に振込依頼書を送る際のポイント
取引先に振込依頼書を送る際は、記載する口座情報に間違いがないか十分に確認することが大切です。
万が一口座情報に誤りがあると、本来よりも自社が代金を受け取るまでに時間がかかります。また、取引先も振込金額を一度戻す「組戻し」や再度振り込む手続きに時間や手間がかかります。
さらに、必要に応じて自社の住所や連絡先、振込が必要な理由などを記載することも大切です。振込の理由を簡単に記載しておけば、自社と取引先で振込対象についての認識にズレが生じるリスクを軽減できるでしょう。
振込依頼書をスムーズに作成する方法
振込依頼書のテンプレートを社内・部署内で共有しておけば、普段作成している担当者が不在の場合でもスムーズに振込依頼書を作成できます。また、ミスを防ぐためにチェック体制やチェック項目に関するルールを作っておくとよいでしょう。
振込依頼書の業務に関連して、取引先に請求書を発行する場合や経費精算する場合には、システムを導入したほうがスムーズに進む場合があります。入金・出金情報から自動で請求書を作成したり、申請・回覧・承認などの業務を電子化したりできるためです。
まとめ
振込依頼書とは、相手に対して振込を依頼する際に作成する書類のことです。取引先に振込を依頼する際に本記事で紹介した無料エクセルテンプレートを活用すれば、必要な項目を押さえたうえで、作成作業を効率化できます。
作成時は、口座情報に誤りがないように確認することや、取引先との間で認識にズレがでないように理由を添えることがポイントです。正しく振込依頼書を作成し、誤振込が発生することを未然に防ぎましょう。