仕切精算書の無料テンプレートを紹介!書き方や仕切書との違いも解説
この記事では、仕切精算書の無料エクセルテンプレートと、書類に記載すべき項目を解説します。また、仕切精算書の基本事項と、仕切書など他の書類との違いも紹介します。
テンプレートを活用し、仕切精算書の作成業務を効率化したい方や仕切精算書について知識を再確認したい方は、ぜひ参考にしてください。
仕切精算書の無料エクセルテンプレート
仕切精算書には売上日や売上高、売上先などの基本情報に加え、立替額や販売手数料などを記載する必要があります。
ここでは、仕切精算書の無料エクセルテンプレートを紹介します。仕切精算書のひな形を確認したい方や、業務の手間を抑えた不備のない書類作成を目指す方は、ぜひご活用ください。

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仕切精算書は委託販売で発行される書類
仕切精算書は、委託販売において使用する精算書です。
委託販売とは、手数料を支払い、商品の販売を第三者(受託者)に委託する販売方法のことです。仕切精算書は、受託者が商品を販売した際に、受託者から委託者に対して発行されます。
委託販売は、一般的に以下の手順で行われます。
- 委託先と契約を結ぶ
- 委託先に商品を搬入する
- 委託先から売上報告を受ける
- 委託手数料を支払い、売上金を受け取る
仕切精算書が発行されるのは、上記3のステップです。ステップ4の段階で、受託者と委託者の間で発行された仕切精算書の内容に沿って売上金を精算します。
このように、仕切精算書は、委託販売の取引内容や精算額を明確にするために重要な書類です。トラブルのない委託販売を実現するには、受託者と委託者の両者が、仕切精算書の正しい作成方法を押さえておく必要があるでしょう。
仕切精算書の記載事項

仕切精算書に記載する項目は、以下のとおりです。
- 売上日
- 商品名
- 売上先
- 販売形式(現金売りか掛け売りかなど)
- 単価
- 数量
- 売上高
- 販売手数料
- 立替額
- 送金額
委託販売では、受託者が立て替えた金額と販売手数料を差し引いた額を売上高から差し引き、委託者に送金します。誤りのない、正確な送金を行うためには、売上高や販売手数料を正しく記載することが重要です。
また、仕切精算書を作成する場合は、誰が見ても分かりやすい内容を心掛けてください。担当者はもちろん、それ以外の方にも分かりやすい書類を作成することで、万が一トラブルが発生した場合にも、スムーズな対応がしやすくなるでしょう。
仕切精算書と他の書類との違い
仕切精算書と混合しやすい書類として、以下の3つがあります。
- 仕切書
- 経費精算書
- 立替金精算書
それぞれの違いについて詳しく解説します。
仕切書との違い
仕切書は、売買契約成立後に発注先が発注元に向けて発行する書類です。仕切書と仕切精算書は名前がよく似ていますが、使用される場面が異なります。
仕切書は、取引内容を明記することによるトラブルの防止や、トラブル発生時に証拠を確保する目的で作成します。2~4枚の複写式になっており、納品書や受領書、請求書などと併せて作成することが一般的です。
仕切書は、もともとは電話で受けた発注内容を記載する目的で使用されていました。近年は、契約のデジタル化やWeb注文の増加に伴い、仕切書が発行されるケースは減少しています。
経費精算書との違い
経費精算書は、従業員が業務に必要なお金を立て替えたときに精算するための書類です。仕切精算書は取引先との精算のために使用しますが、経費精算書は会社と従業員間での精算を目的とする点が大きく異なります。
経費精算書は、主に以下の種類に分けられます。
- 出張旅費精算書
- 交通費精算書
- 立替経費精算書
- 仮払経費精算書
出張旅費精算書は、出張に必要な交通費や宿泊費などを精算する書類です。交通費精算書は、外回りなどで使用した電車賃やバス代、ガソリン代などを精算する際に使用します。
立替経費精算書は、従業員が一時的に立て替えた経費を精算するための書類です。仮払経費精算書は、事前に受け取った仮払金と実際に支払った経費との差額を精算するために用います。
経費精算書を作成する際は、目的に合わせた精算書を選び、必要事項を正確に記入したうえで、返金手続きを進めることが重要です。
立替金精算書との違い
立替金精算書は、仕入代の立替が発生した場合に、交付された適格請求書が立替を受けた側のものであることを証明するための書類です。
適格請求書(インボイス)は、売り手が買い手に対して正確な消費税の適用税率や消費税額を伝える書類です。売り手が発行した適格請求書がないと、買い手は仕入れ税額控除を受けられなくなることは覚えておきましょう。
自社が仕入代を立て替えたときには、自社が買い手となる取引先に対して発行します。取引先から立替を受けた際は、取引先に自社向けに発行してもらってください。
なお、簡易インボイスが適用される場合や、立替を受けた事業者が免税事業者の場合は、立替金精算書の作成は不要です。
まとめ
仕切精算書は、委託販売で使われる書類の1つです。受託者が商品を販売した際に、受託者から委託者に対して発行されます。取引内容を明記することで、トラブル防止の効果が期待できるでしょう。
仕切精算書には、売上日や単価、数量、売上高、手数料などを漏れなく記載することが重要です。書類の記載漏れを不安に感じる方や、ひな形を活用し効率的に書類作成をしたい方は、本記事で紹介した無料エクセルテンプレートをぜひご活用ください。











