経理の管理職が部下に読ませたい経理実務・会計・財務本10選

経理の管理職が部下に読ませたい経理実務・会計・財務本10選

経理部門の管理職として活躍する人にお勧めするブックガイド。今回は、「部下に読ませたい本」ということで10冊を厳選してご紹介します。「経理1年生の部下に」「実務スキルをアップしてほしい部下に」「デキる経理社員になってほしい部下に」という3つの観点でそれぞれ案内しますので、ぜひ部下のみなさんに紹介してみてください。

経理1年生に読ませたい、経理の仕事全体像が分かる本4選

まずは、「はじめて経理の仕事をする」という社員に向けて、会計や財務の基本について解説した本を紹介します。これらを読めば、経理の仕事について全体像が分かるはずです。

経理になった君たちへ ~ストーリー形式で楽しくわかる! 仕事の全体像/必須スキル/キャリアパス

経理になった君たちへ ~ストーリー形式で楽しくわかる! 仕事の全体像必須スキルキャリアパス

 

  • 著者 :白井 敬祐
  • 出版社:税務研究会出版局
  • 出版年:2022/6/22

経理パーソンが主体的に生きるための、経理入門書です。「経理部に配属されたけど、自分が何をしているのかよくわからない…」という若手社会人の方向けに、経理の仕事はやりがいに満ちていて、とっても面白いということを理解していただける本になっています。
本書を読めば、経理という仕事が何を目的としているのか、必要なスキル、キャリアの可能性がみえてきて、モヤモヤが晴れて視野が広がります。

 

一番わかる!経理の教科書

一番わかる!経理の教科書

  • 著者 :ジャスネットコミュニケーションズ株式会社
  • 出版社:西東社
  • 出版年:2015/10/27

未経験者でもスラスラ分かる基本の1冊です。仕訳例や勘定項目の使用例、帳票の記載例もあるので実践的。オールカラーで図表も多いので、抵抗感がある人でもすんなり読み始められます。

 

経理の教科書1年生

経理の教科書1年生

  • 著者 :宇田川 敏正
  • 出版社:新星出版社
  • 出版年:2013/12

これから経理の業務を始める人の教科書となる存在です。イラストが多く、「経理」という仕事に難しさを感じている人でも抵抗感無く読み進められます。シンプルな解説ながら、経理の仕事の流れ、経費精算の仕組み、仕訳・帳簿付けの方法等実践的なハウツーを身につけることができます。

先輩がやさしく書いた「経理」が分かる引き継ぎノート

「経理」が分かる引き続きノート

  • 著者 :加藤 幸人
  • 出版社:中経出版
  • 出版年:2010/03

経理の実務に焦点をあてわかりやすく解説してくれる1冊です。実務の内容を1日の業務、1ヶ月の業務、1年の業務と順を追って解説してくれているので、読み終わる頃には「経理業務の大きな流れ」が把握できます。経理に配属されて仕事のイメージがつかない、という経理1年生におすすめです。

交通費・経費精算システム「楽楽精算」 交通費・経費精算システム「楽楽精算」

実務スキルに不安のある部下に読ませたい本4選

経理の業務は、身につけた知識・スキルの多さでスピードも質も変わってきます。「実務スキルをもっと上げてほしい」という部下に勧め、自習を促すための専門書を紹介します。

3年目までに覚えたい経理のお仕事便利帖

3年目までに覚えたい経理のお仕事便利帖

  • 著者 :亀谷 純子
  • 出版社:ソーテック社
  • 出版年:2011/4/2

経理の仕事を体系的に理解できる1冊です。経理の仕事についてすぐは、末端の業務も多いため、全体像把握は大変なもの。だからこそ、全体像を理解してほしいものです。この本は、多彩な事例を通して、経理の仕組みを解説しているので、全体像把握に向いています。

知りたいことがパッとわかる勘定科目と仕訳が見つかる本

知りたいことがパッとわかる勘定科目と仕訳が見つかる本

  • 著者 :北川 真貴
  • 出版社:ソーテック社
  • 出版年:2010/12/18

経理の実務上で一番困るのは、勘定科目や仕訳がわからないこと。新人のうちは、慣れない言葉も多いため苦しむ人も多いです。この本は、仕訳・科目・適用など様々な角度から逆引きして、勘定科目と仕訳を見つける手助けになります。仕訳例と解説が豊富なので、実務が効率的に進むだけでなく、経理社員としての知識も身につけることができます。

経理の仕事がサクサク進むExcel「超」活用術

経理の仕事がサクサク進むExcel「超」活用術

  • 著者 :小栗 勇人
  • 出版社:翔泳社
  • 出版年:2015/2/18

部門ごとにバラバラのデータをまとめるためには、多大な時間がかかります。Excelを活用することで、データをスムーズに処理することができ、生産性が飛躍的に向上します。手作業を減らすことは、ミス削減にもつながります。本書は、経理のプロによるExcel指南書ですので、経理社員としてステップアップするためにぜひ身につけてほしいスキルが詰まっています。

いまさら人に聞けない「月次決算」の実務Q&A

いまさら人に聞けない「月次決算」の実務Q&A

  • 著者 :福田 尚之
  • 出版社:セルバ出版
  • 出版年:2011/7/26

経理の実務を進めていく上で、初心者ほどたくさんの疑問が湧いてくるはず。本書では、疑問や悩みに対する答えがQ&Aでまとめられているので、その時々の状況にあわせて、必要な部分を参照することができます。

デキる経理社員になるために読ませたい本2選

最後に、単なる経理社員から、デキる経理社員へと成長するためのヒントが詰まった本をご紹介します。自己啓発本は多々あれど、「デキる経理社員になる」という軸で書かれた本なので、読了後の響き方が違うはずです。

スーパー経理部長が実践する50の習慣

スーパー経理部長が実践する50の習慣

  • 著者 :前田 康二郎
  • 出版社:日本経済新聞出版社
  • 出版年:2014/11/20

コンサルティングファームから「スーパー経理部長」と呼ばれた著者のノウハウが詰まった1冊。簿記や仕訳といった目先の業務にとらわれない、経理社員としての心得がたくさん記されています。経理の目線を通して、会社を見る視点を養うことができます。

3年で「経理のプロ」になる実践PDCA

3年で「経理のプロ」になる実践PDCA

  • 著者 :児玉 尚彦
  • 出版社:日本実業出版社
  • 出版年:2014/10/17

単にルーチン業務を行うだけの経理社員から脱却するためのヒントに満ちた1冊です。「その他大勢の経理担当者」から抜け出すための経理PDCAの枠組みにそって、業務の内容や取り組み方を見直すきっかけを与えてくれます。経理部門に携わる社員の意識改革に役立つことでしょう。

まとめ

いかがでしたか。「上司が部下におすすめする」という観点から、部下の状況に合わせて、全部で10冊の本をご紹介しました。部下一人ひとりが育つことが、経理部門全体にとっても良い影響をあたえます。ぜひ、チームの力を底上げできるように、部下に本を勧めましょう。

この内容は更新日時点の情報となります。掲載の情報は法改正などにより変更になっている可能性があります。