自己株式

自己株式の英語表記

treasury stocks

 

自己株式勘定の定義・意味・意義

自社が発行した株式は配当可能利益の範囲内で取得することができるが、自己株式とは、株式会社が自社発行株式を所有し、保有している場合に計上する科目のことである。
取得した株式は、保有し続けるほか、社外への売却や、取締役会決議などにより償却することも可能である。

 

自己株式勘定の決算書における位置づけ等

自己株式の財務諸表における表示区分と表示科目

貸借対照表>純資産>株主資本>自己株式
取得原価をもって自己株式の項目に計上し、処分した場合には、その他資本剰余金に計上する。

 

自己株式でよくあるQ&A

なぜ自己株式をわけるのですか?

会社が自己株式を取得することは、株主に対する財産・出資の払戻しといえます。そのため、自己株式を一般の有価証券と同様の扱いをすると、債権者や投資家などの企業の財政状態に関する適正な判断を損ねる可能性があります。そこで、会計上、自己株式は資産ではなく、純資産の部の株主資本の控除項目として、自己株式の項目に表示します。つまり、資本金のマイナス勘定としての性格を有することになります。

自己株式の贈与を受けた際、どのような仕訳をきるべきでしょうか?

贈与を受けた際には仕訳は不要です。自己株式は取得原価を純資産の部の株主資本から控除するためのものです。そのため、所得原価が0である贈与された自己株式を取得した際の仕訳は不要となります。

 

この内容は更新日時点の情報となります。掲載の情報は法改正などにより変更になっている可能性があります。